西暦3007年、ある田舎のおばあさんがかわいい女の子の孫に昔話を絵本でしてくれていました。物語のはじまり、はじまり。

 今から約1000年位前に日本の西京都に、金儲けの上手なニックネームが「カワモン(本名 川田門次)」という人がいたんだとさ。当時日本の首都の西京都の三本木ハウスという超豪邸に住んでいたとさ。カワモンは株で大儲けしたんだとさ。大儲けしながらも何かの理由で当局に逮捕されたとさ。何でも何かの不正があったんだとさ。法に従ってカワモンは裁判にかけられたとさ。結果は記録が残っていないので不明だとさ。ただ一審の裁判には負けたとさ。

 その裁判に負けて今後の策を考えて寝込んだある夜、カワモンの寝ている枕元に神様が現れ、「カワモンよ、カワモンよ。目を覚まして少しわしの言うことを聞いてくれ。」と言ったとさ。カワモンはその言葉で目を覚まし「神様、私に何の御用ですか。」と言ったとさ。そうしたら神様は「お前に考えてもらいたいことがあるのだ。実はお前が大儲けした200億円全部をこの地球で恵まれない子供たちに使ってみてはどうだ。そして裸一貫から人生をやり直してみないか。そうすれば新しい世界が見えてくるぞ。人間はしょせん裸で生まれ、裸で死んでいかなければならない身なのだ。死んだときお前の棺桶の中に札束を入れてくれる者など一人もいないのだよ。生きているときに一回ぐらいは世の中のためになるようなことを本気でしてみてはどうだ。人を泣かすことをするのではなく、人に喜んでもらうことをしてみてはどうだ。」と言ったとさ。少し考えてカワモンは「そんなことはできません。」と言ったとさ。その瞬間神様はそこから消えたとさ。カワモンは気付かなかったのです。不正を働いて得たお金には何の価値もないことを。

 神様はカワモンの枕元にこんなメモを書き残していたとさ。「一日汗を流して働いて得た一万円とお前のように不正をして得た200億円を比べてみると、お前のお金はトイレットペーパーにもならないただの紙くずだ。しかし、汗を流して得た一万円は黄金の価値がある。そのことに早く気付けよ。」と。しかしカワモンは馬鹿にしてそのメモをすぐに捨てたとさ。その後カワモンがどうなったかは記録が残っていないので分からないとさ。おしまい

腹が減ったらおまんま、精神はプラスエネルギーキャラ軍で元気!