むかしむかし、きたヨーロッパの、スカンジナビアはんとうに「バイキングおうこく」と、いう、くにが、ありました。このくには、やまもあり、うみもある、くにでした。そんなくにの、やまあいのちいさな、いなかのむらに「ヤング」と、いうなまえの、ぜんにんの、わかものが、すんでいました。ヤングは、かりがすきで、やまにはいっては、ゆみで、かりをしていました。あるひのこと、いつものように、やまにはいって、かりをたのしんでいるとき、ぐうぜん、イノシシをはっけんしました。ヤングは「おおー! よいえものを、みつけたぞ。」と、いって、おそるおそる、イノシシのちかくまでいきました。しかし、イノシシは、にんげんが、ちかづいてきたことをさっちして、にげていきました。ふつうなら、ヤングは、あとをおわないのですが、きょうはなんとしても、イノシシをつかまえようとして、あとをおったのです。そして、あとをおうのに、むちゅうになり、やまのおくへ、おくへと、はいっていきました。そのうちに、イノシシをみうしなってしまいました。きづいてみると、ヤングは、みちにまよってしまったのです。
みちにまよったヤングは、しばらくやまのなかをあるいていました。ヤングは「これはこまったぞ。いえに、かえれない、かもしれない。むりして、あのイノシシを、おうのではなかった。」と、いって、むりしたことを、はんせい、しました。そして、そんなことをかんがえながら、1じかん、ぐらいは、やまのなかをあるいていました。と、そのとき、なにげなく、とおくのほうをみたら、ゆげが、あがっているではありませんか。ヤングは「あれは、いったいなんだ。」と、ひとりごとをいいながら、いそいで、そのゆげが、でているところまでいってみました。いってみると、そこは、しぜんにわいているおんせんだったのです。ヤングは「こんなところにおんせんがあったとは!」と、いいながら、おどろいたようすで、おんせんのそばまでいってみました。ひとが、5にんぐらいは、はいれるおおきさの、まるいおんせんでした。あつさは、どのていどあるかとおもって、ヤングは、おそるおそる、おんせんに、て、をいれてみました。そして「おっ! はいるにはちょうどいい、ゆかげんだ。」と、おもったのです。おんどは、やく43ど、ぐらいだったのです。そしていそいで、ふくを、ぬいで、おんせんにはいりました。「ああ、いいゆだ。これでつかれもとれるぞ。ラッキー、ラッキー。」と、いいながら、しばらくはいっていると、おんせんのむこうから、すうにんの、しゃべりごえが、きこえてきました。ヤングは、いそいでおんせんからあがり、すぐに、ふくをきて、くさむらにかくれました。そして、3にんのおとこたちが、おんせんのすぐそばまでやってきたのです。そのなかの、おやぶんらしきものが「おい、こんなところにおんせんがあるぞ!」と、いいました。ほかのふたりも「へえー。こんなところにおんせんがあったのか!」と、いって、おどろいたようすでした。そして、おやぶんらしきものが「いやぁー、きょう、どろぼうしてきて、だいぶもうかったぞ。みんなごくろうだった。このおんせんにはいって、つかれをとろうぜ!」と、いったのです。そんなようすをみていたヤングは、この3にんは、いま、ごうとうさつじんざいで、ぜんこくに、しめいてはい、されている3にん、であることに、すぐきづきました。このくにの、ぜんりょうな、こくみんを、ふるえあがらせている、ごくあくにん、だったのです。ごくあくにんの、3にんは、はいって、すぐに「ああ、いいゆだ。」と、いいあっていました。ところが、ところが、すぐに、どんどん、おゆのおんどが、さがっていきました。ごくあくにんの、おやぶんらしきものが「なんだ、このおんせんは!! なんできゅうにおんどがさがってしまうのだ!! このままでは、しんでしまうぞ!!」と、おおごえで、さけんだのです。そんなことをさけんでいるあいだにも、おゆのおんどは、どんどんさがっていくばかりです。とうとう、みずがこおるぐらいの、おんどまでさがってしまいました。3にんは、たまったものではありません。すぐさま、おんせんからでました。そして、ぶるぶる、ぶるぶる、とふるえだすしまつです。3にんのなかのひとりが「はやく、ふくを、きないと、かぜをひくぜ。」と、いいました。そしてこの3にんは、いそいで、ふくを、きたのでした。そんなようすをみていたヤングは、びっくりしました。そして、こころのなかで「へんなおんせん、だなぁー。おれがはいっていても、なんのへんかもない。このおんせんは、いったいどういうおんせんなのだ?」と、おもったのです。そうこうしているうちに、3にんの、ごくあくにんは、ふるえながら、どこかへいこうとしていました。ヤングは、きけんだとおもいながらも、その3にんを、びこうしよう、とかんがえたのです。そして3にんに、きづかれないように、びこうしていきました。
しばらくびこうしていくと、ちいさなこやに、たどりつきました。ヤングは「ははぁー。ここがあのごくあくにんどもの、かくれがだな。」と、おもいながら3にんに、きづかれないように、しずかに、そのばしょを、はなれて、またさっきのおんせんのあるところへ、もどりました。もどったら、おんせんは、さいしょの43ど、ぐらいのおんどに、もどっていました。ヤングのぎもんは、ますますふかまっていくばかりです。ヤングは「とりあえず、まず、いえにかえることがせんけつだ。」と、かんがえました。そして、さいしょに、ごくあくにんの3にんが、あるいてきたみちを、たどってなんとかじぶんのむらにたどりつくことができました。
そして、いえにたどりついたヤングは、つかれていたので、ひとばんぐっすりと、ねました。そしてよくじつ、おきたら、ヤングは、かんがえこんでしまったのです。「うーん。うーん。なんであのおんせんは、あの3にんが、はいったら、おんどがさがったのか?」と。こんなことを、みっかばかりかんがえていました。そしてヤングは「きっとあのおんせんは、ぜんにん、と、あくにん、をくべつすることができるにちがいない。あくにんが、おんせんにはいると、おんどがきゅうげきにさがってしまうにちがいない。」と、いう、ひとつの、かせつ、をたてました。「そうか、もしかしたら、あのおんせんは、ひとをみるおんせんかもしれない。」と、いう、とんでもない、かせつ、だったのです。ヤングはすぐに、この、かせつ、をしょうめいしたいとおもい、このくにのみやこの「オスホルム」と、いう、おおきなまちの、ろうやに、いれられている、ごくあくにんを、やくにんに、おんせんまでれんこうしてきてもらって、このおんせんにいれて、じっけんしたいとおもいました。そんなことをかんがえたヤングは、いてもたってもいられなくなり、すぐに、このむらからあるいて、ふつかかかる「オスホルム」のまちへとむかいました。
このまちについたヤングは、すぐに、ろうやの、ばんにんをしていたやくにんに、おんせんのことをはなし、じぶんがかんがえた、かせつ、をはなしました。ところが、このやくにんは「このわかものは、あたまがへんになったのか。」ぐらいにしか、おもってもらえませんでした。これはしかたがない、とおもって、すぐに、あきらめずにヤングは、そのやくにんのじょうしの「サンダー」と、いう、おとこに、おんせんのことをはなしました。サンダーは「なかなかおもしろいはなしだ。もしそれがほんとうならおまえはこのくにのえいゆうになれるぞ。」と、いったのです。ヤングはすぐに「どうしてわたしがこのくにのえいゆうになれるのですか?」と、すぐに、といなおすと、サンダーは「じつはヤング、このくにのおうさまである、レイ12せいさまは、このくにに、あまりにもおおくのかいぞくや、どろぼうがおおいので、あたまをいためていらっしゃるのだ。がいこくからは``あなたのくにのうみに、ちかづいた、ふねは、かえってこない、いったいどうしたことなのだ``と、いう、といあわせがさっとうしているのだ。これはこのくにの、かいぞくどもが、がいこくの、ふねを、おそって、のっているひとびとをみなごろしにし、きんぴんを、うばっているにちがいないのだ。しかし、かいぞくどもも、なかなかりこうで、しょうこをのこさないのだ。くわえて、こくないでは、ごうとうさつじんじけんが、ひんぱんにおきている。こんな、じょうたいでは、おうさまも、あんしんして、よるもねむれないのだ。そして、こんなげんじょうを、なんとか、かいぜんして、かいぞくや、ごくあくにんのいない、こくみんが、あんしんして、せいかつできるくにを、つくりたいと、かんがえていらっしゃるのだ。しかし、かいぞくや、ごくあくにんどもの、けんきょりつは、ひくいのだ。へいたいのかずも、ふやしてたいおうしているのだが、さっぱりこうかがあがっていない。そんなわけで、おまえがいったことがほんとうなら、うそをいっているひとでも、すぐにわかるだろう。そうすれば、おおくのものを、つかまえることができるのだよ。だから、えいゆうになれる、ということだ。」と、いったのです。ヤングは、このはなしをきいて、なんだかこわくなってきました。そして、こころのなかで「もし、じぶんの、かせつ、がまちがっていたら、おうさまによって、ぎろちん、にかけられて、しょけい、されるのではないか。」と、おもったのです。そんなことをおもっていると、サンダーが「わたしが、このことを、おうさまにはなしておく。あした、また、この、ろうや、のまえに、あさの9じに、きなさい。」と、いったのです。ヤングは、はなしがどんどんとすすんでいったので、ますますこわくなってきました。しかし、ここまできたいじょう、はらをきめなければならない、とかんがえました。そして、やど、をさがして、あしたにそなえることにしました。
ゆっくりとやすんだヤングは、やくそくのじかんに、ろうや、のまえにいきました。そうすると、な、な、なんと、そこには、おうさまと、へいたいが、千にんと、おうさまのせわがかりが、百にんいたのです。おうさまは、うまにのって、ヤングのくるのをまっていました。あまりの、ものものしさに、ヤングはびっくりしてしまいました。そして、サンダーが「ヤング、まず、おうさまにあいさつしろ。そして、おうさまが、おまえにはなしがあるそうだ。」と、いいました。ヤングはすかさず、おうさまにあいさつしました。そうするとおうさまが「おまえがヤングか。サンダーから、はなしはきいた。おまえのはなしがほんとうかどうか、きょう、ひとりのごくあくにん、の``ワルーダ``と、いう、おとこを、ろうやからだして、おまえのむらのやまおくの、おんせんにれんこうして、おまえのはなしが、ほんとうかどうか、じっけんすることになった。おまえも、すぐにしゅっぱつのじゅんびをしろ。」と、いきなりおっしゃったのです。やんぐは「はい。おうさま、わかりました。わたしはすぐにしゅっぱつできます。」と、いいました。そしてサンダーが「ヤング、おれといっしょにあるいて、おうさまに、みちあんない、してくれ。」と、いいました。ヤングはすかさず「はい。わかりました。」と、いいました。そして、ろうや、から「ワルーダ」と、いう、なまえのひとりのごくあくにんが、だされ、へいたいの、げんじゅうなごえいのもとに、れんこうされて、おんせんに、しゅっぱつしたのでした。この「ワルーダ」は、ごうとうさつじんで、10にん、ころしている、しけいしゅうでした。へいたいの、たいちょうのこえが、けたたましくあさのまちにひびきました。「さぁー、もろども、しゅっぱつだぁー」と。そして、へいたいが「おー! おー!・・・・」と、さけびました。ヤングは「もう、どうすることもできない。もし、このごくあくにんを、おんせんにいれて、おんどがさがらなかったら、おれのいのちを、おうさまにさしあげるしかない。」と、ふたたび、はらをきめたのでした。
ふつかばかり、のはらにとまって、ようやく、もくてきち、のおんせんにつきました。つくとすぐに、おうさまが「なかなかいいおんせんだ。」と、いいました。おんせんは、ヤングがさいしょにはっけんしたときとおなじく、ゆげをだしていました。そして、おうさまが「みなのもの、すこしやすんでからじっけんをする!!」と、めいれいをだしました。そんなおうさまのめいれいをきいた、へいたいたちは「おー! おー!」と、いってそれぞれやすみました。
しばらくやすんでいたヤングは、おうさまに「このちかくに、ぜんこくに、しめいてはいされている、ごうとうさつじんはん、のかくれががあります。まえに、おんせんにはいっていたら、このはんにんたちがやってきて、おんどが、きゅうげきにさがったので、あわてておんせんからあがったところを、あとをつけてはっけんしました。」と、ほうこくしました。おうさまは「でかしたぞ、ヤング。それでは、へいたいを百にんつれて、かくれがまでいってきて、つかまえてこい。」と、めいれいしました。ヤングは、おうさまが、へいたいのなかからえらんだ、せいえいぶたい百にんをつれて、まえにいったことのある、かくれがにむかいました。
そして、かくれがにつくと、3にんの、ごくあくにんたちは、かくれがで、さけをのんでいました。えんかいをはじめていて、べろんべろんに、よっぱらっていました。そして、きゅうに、そとがさわがしくなったことにきづいた、ごくあくにんの、ひとりが、かくれがの、ちいさいあなから、そとをみました。そして、こしをぬかしてしまいました。「おやぶん!! まわりは、へいたいでいっぱいですぜ!! もうおわりだ!!」と、さけんだのです。と、そのしゅんかん、へいたいが、かくれがを、きゅうしゅうし、3にんを、つかまえてしまいました。ごくあくにんの3にんは、いったいなにが、おきたのか、さっぱりわかりませんでした。
ごくあくにん3にんを、つかまえてきたヤングは、すぐに、おんせんのところへかえり、このつかまえてきた3にんを、おうさまにさしだしました。そして、おうさまは「このものどもは、かねのためなら、ひとをころすことなど、なんともおもわない、ちょうごくあくにん、なのだ。」と、いいました。そしてすかさず「ヤングよ、ほんとうにでかした。ほめてつかわす。」と、いったのです。おうさまにほめられたヤングは「もったいないおことばです。」と、いってうしろにさがりました。そんなことをいったりしているあいだにも、ごくあくにんの3にんは「いったい、ここでなにがおきているのだろう?」と、いうような、ふしぎなかおをしていました。
そうこうしているあいだに、いよいよ、このおんせんの、じっけんがはじまろうとしていました。おうさまが「ろうや、からつれてきた、ごくあくにんの、ワルーダを、すぐにおんせんにいれるのじゃ!!」と、いう、めいれいがくだりました。サンダーが「はい! おうさま、わかりました!」と、いって、ろうや、からつれてきた、ごくあくにん、ワルーダをはだかにして、おんせんにいれました。なんのせつめいもうけていなかった、ワルーダは、なにがなんだかさっぱりわかりませんでした。それでもワルーダは、うれしそうに、おんせんにつかりました。ヤングは、はたして、おんせんのおんどが、さがるかどうか、しんぱいで、しんぱいで、たまりませんでした。そんなことをしんぱいしていると、なんと、おんせんのおんどが、みるみるうちにさがってきました。これにおどろいた、ごくあくにんの、ワルーダは「きゅうに、おんどが、さがってきあんしたぜ。」と、サンダーにいいました。そしてつづけて「このままはいっていたら、さむさで、しんでしまいますぜ。」と、いいました。すかさずサンダーは「よしわかった。おんせんからでていいぞ。」と、いいました。そして、ワルーダは、おんせんをでて、すぐに、ふくを、きました。それをみていたおうさまは「ねんのために、ヤングもはいってみろ!」と、いったのです。ヤングは「おうさま、ほんのすこしおまちください。おんせんのおんどが、じょじょにあがってまいります。てきおん、になりましたら、すぐにはいります。」と、いいました。おうさまは「そうか。それではすこしまつとしようか。」と、いいました。そしてしばらくすると、おんせんのおんどが、ヤングのいったとおり、まえの、やく43どのてきおんに、もどりました。すかさず、ヤングは、おんせんにはいりました。ヤングが、すこしながくおんせんにはいっていても、おんせんのおんどは、さがりませんでした。これをみていたおうさまは「よし、このじっけんは、ヤングのいったとおりのけっかになった。このおんせんのなまえを``よなおし、おんせん``と、めいめいする。そして、ここに、せんもんのやくしょをつくり、ぜんこくから、かいぞくや、ごくあくにん、とおもわれるものたちを、このおんせんにひとりずついれて、うそをいっているかどうか、みきわめることとする。そして、このやくしょの、そうせきにんしゃをヤングとする。きょうから、ヤングは、バイキングおうこくの``ごくあくにん、ぼくめつ、たんとうだいじん``に、にんめいする。ヤングよ、こころして、このくにのためにがんばってくれよ。」と、いったのです。そしてすぐに、おうさまは「ヤングよ、わたしのこのかんがえをうけてくれるか。」と、いったのです。ヤングは「こうえいです。みをこ、にして、がんばります。」と、いったのです。
そんなことがあってから、すうじつご、おんせんのところに、しんやくしょである「こころ、けんさじょ」の、けんせつがはじまりました。千にんは、しゅくはくできる、しせつもかんせいしました。はじまって2ねんで、かんせいしました。このしせつのけんせつで、こようにも、こうけんすることができました。そして、ぜんこくから、おおくのかいぞくや、ごくあくにん、とおもわれるものがおくりこまれました。このしせつのまわりは、にげられないように、たかい、さくも、もうけられました。そして、じょうじ2千にんのへいたいが、じょうちゅうしていることとなりました。そして、その、そうせきにんしゃ、となった「ヤングごくあくにん、ぼくめつ、たんとうだいじん」の、しきのもと、まいにちまいにち、ひとりずつおんせんにいれて、ほんとうの、はんにんを、みつけるさぎょうにおわれたのでした。ぜんこくの、かいぞくや、ごくあくにん、とおもわれるひとびとには、おうこくから「いいおんせんがあるから、むりょうで、とまりにいきませんか。」と、いうふれこみであつめられたのです。なにもしらないそんなひとびとは、おんせんにはいるまえに、たんとうやくにんから、かならず、しつもんされる、こうもくが、ありました。それは「あなたは、ぜんにん、だとおもいますか? それとも、あくにん、だとおもいますか?」と、いうしつもんだったのです。ここにおくりこまれた、ぜんぶのひとびとは「はい。わたしは、ぜんにんです。」と、こたえて、おんせんにはいっていきました。そして、そのけっか、ほとんどぜんぶのひとびとは、おんせんにはいって、すぐに、おんせんのおんどが、さがるけっかになりました。そして、おんどがさがってしまうことにびっくりして、すぐにおんせんからあがり、そのまま、ろうや、にいれられてしまいました。
そんなじょうきょうのほうこくをうけた、おうさまは「にんげんは、あいてが、しらないとおもうと、しらばっくれるどうぶつだ。そして、かんたんにうそをつくどうぶつだ。」と、つくづくおもいました。そして、そのことをこころにきざんで、おうこくを、おさめていきました。こくみんも「わるいことをしても、けっきょくは、とらえられて、ろうやに、いれられるのだから、わりにあわない。」と、わかったので、わるいことをするひとは、どんどんへっていきました。そのけっか、このおうこくには、かいぞくや、ごくあくにんが、ほとんどいなくなり、こくみんが、あんしんできる、すばらしい、おうこくになりました。そして、おうさまは、おうこくのなまえを、バイキングおうこくから「ノルホルムおうこく」と、へんこうしました。そして、このおうこくは、ぎょぎょう、のうぎょう、りんぎょう、しゅこうぎょう、などの、しょさんぎょうが、はったつして、すえながくさかえました。しかし、なぜ、おんせんが、ぜんにんと、あくにん、をみきわめることができるかは、だれもえいきゅうにわかりませんでした。 おしまい
あなたは、このおんせんにはると、おんどがさがるほうですか、それとも、おんどはそのままのほうですか。 むかしむかし、きたヨーロッパの、スカンジナビアはんとうに「バイキングおうこく」と、いう、くにが、ありました。このくには、やまもあり、うみもある、くにでした。そんなくにの、やまあいのちいさな、いなかのむらに「ヤング」と、いうなまえの、ぜんにんの、わかものが、すんでいました。ヤングは、かりがすきで、やまにはいっては、ゆみで、かりをしていました。あるひのこと、いつものように、やまにはいって、かりをたのしんでいるとき、ぐうぜん、イノシシをはっけんしました。ヤングは「おおー! よいえものを、みつけたぞ。」と、いって、おそるおそる、イノシシのちかくまでいきました。しかし、イノシシは、にんげんが、ちかづいてきたことをさっちして、にげていきました。ふつうなら、ヤングは、あとをおわないのですが、きょうはなんとしても、イノシシをつかまえようとして、あとをおったのです。そして、あとをおうのに、むちゅうになり、やまのおくへ、おくへと、はいっていきました。そのうちに、イノシシをみうしなってしまいました。きづいてみると、ヤングは、みちにまよってしまったのです。
みちにまよったヤングは、しばらくやまのなかをあるいていました。ヤングは「これはこまったぞ。いえに、かえれない、かもしれない。むりして、あのイノシシを、おうのではなかった。」と、いって、むりしたことを、はんせい、しました。そして、そんなことをかんがえながら、1じかん、ぐらいは、やまのなかをあるいていました。と、そのとき、なにげなく、とおくのほうをみたら、ゆげが、あがっているではありませんか。ヤングは「あれは、いったいなんだ。」と、ひとりごとをいいながら、いそいで、そのゆげが、でているところまでいってみました。いってみると、そこは、しぜんにわいているおんせんだったのです。ヤングは「こんなところにおんせんがあったとは!」と、いいながら、おどろいたようすで、おんせんのそばまでいってみました。ひとが、5にんぐらいは、はいれるおおきさの、まるいおんせんでした。あつさは、どのていどあるかとおもって、ヤングは、おそるおそる、おんせんに、て、をいれてみました。そして「おっ! はいるにはちょうどいい、ゆかげんだ。」と、おもったのです。おんどは、やく43ど、ぐらいだったのです。そしていそいで、ふくを、ぬいで、おんせんにはいりました。「ああ、いいゆだ。これでつかれもとれるぞ。ラッキー、ラッキー。」と、いいながら、しばらくはいっていると、おんせんのむこうから、すうにんの、しゃべりごえが、きこえてきました。ヤングは、いそいでおんせんからあがり、すぐに、ふくをきて、くさむらにかくれました。そして、3にんのおとこたちが、おんせんのすぐそばまでやってきたのです。そのなかの、おやぶんらしきものが「おい、こんなところにおんせんがあるぞ!」と、いいました。ほかのふたりも「へえー。こんなところにおんせんがあったのか!」と、いって、おどろいたようすでした。そして、おやぶんらしきものが「いやぁー、きょう、どろぼうしてきて、だいぶもうかったぞ。みんなごくろうだった。このおんせんにはいって、つかれをとろうぜ!」と、いったのです。そんなようすをみていたヤングは、この3にんは、いま、ごうとうさつじんざいで、ぜんこくに、しめいてはい、されている3にん、であることに、すぐきづきました。このくにの、ぜんりょうな、こくみんを、ふるえあがらせている、ごくあくにん、だったのです。ごくあくにんの、3にんは、はいって、すぐに「ああ、いいゆだ。」と、いいあっていました。ところが、ところが、すぐに、どんどん、おゆのおんどが、さがっていきました。ごくあくにんの、おやぶんらしきものが「なんだ、このおんせんは!! なんできゅうにおんどがさがってしまうのだ!! このままでは、しんでしまうぞ!!」と、おおごえで、さけんだのです。そんなことをさけんでいるあいだにも、おゆのおんどは、どんどんさがっていくばかりです。とうとう、みずがこおるぐらいの、おんどまでさがってしまいました。3にんは、たまったものではありません。すぐさま、おんせんからでました。そして、ぶるぶる、ぶるぶる、とふるえだすしまつです。3にんのなかのひとりが「はやく、ふくを、きないと、かぜをひくぜ。」と、いいました。そしてこの3にんは、いそいで、ふくを、きたのでした。そんなようすをみていたヤングは、びっくりしました。そして、こころのなかで「へんなおんせん、だなぁー。おれがはいっていても、なんのへんかもない。このおんせんは、いったいどういうおんせんなのだ?」と、おもったのです。そうこうしているうちに、3にんの、ごくあくにんは、ふるえながら、どこかへいこうとしていました。ヤングは、きけんだとおもいながらも、その3にんを、びこうしよう、とかんがえたのです。そして3にんに、きづかれないように、びこうしていきました。
しばらくびこうしていくと、ちいさなこやに、たどりつきました。ヤングは「ははぁー。ここがあのごくあくにんどもの、かくれがだな。」と、おもいながら3にんに、きづかれないように、しずかに、そのばしょを、はなれて、またさっきのおんせんのあるところへ、もどりました。もどったら、おんせんは、さいしょの43ど、ぐらいのおんどに、もどっていました。ヤングのぎもんは、ますますふかまっていくばかりです。ヤングは「とりあえず、まず、いえにかえることがせんけつだ。」と、かんがえました。そして、さいしょに、ごくあくにんの3にんが、あるいてきたみちを、たどってなんとかじぶんのむらにたどりつくことができました。
そして、いえにたどりついたヤングは、つかれていたので、ひとばんぐっすりと、ねました。そしてよくじつ、おきたら、ヤングは、かんがえこんでしまったのです。「うーん。うーん。なんであのおんせんは、あの3にんが、はいったら、おんどがさがったのか?」と。こんなことを、みっかばかりかんがえていました。そしてヤングは「きっとあのおんせんは、ぜんにん、と、あくにん、をくべつすることができるにちがいない。あくにんが、おんせんにはいると、おんどがきゅうげきにさがってしまうにちがいない。」と、いう、ひとつの、かせつ、をたてました。「そうか、もしかしたら、あのおんせんは、ひとをみるおんせんかもしれない。」と、いう、とんでもない、かせつ、だったのです。ヤングはすぐに、この、かせつ、をしょうめいしたいとおもい、このくにのみやこの「オスホルム」と、いう、おおきなまちの、ろうやに、いれられている、ごくあくにんを、やくにんに、おんせんまでれんこうしてきてもらって、このおんせんにいれて、じっけんしたいとおもいました。そんなことをかんがえたヤングは、いてもたってもいられなくなり、すぐに、このむらからあるいて、ふつかかかる「オスホルム」のまちへとむかいました。
このまちについたヤングは、すぐに、ろうやの、ばんにんをしていたやくにんに、おんせんのことをはなし、じぶんがかんがえた、かせつ、をはなしました。ところが、このやくにんは「このわかものは、あたまがへんになったのか。」ぐらいにしか、おもってもらえませんでした。これはしかたがない、とおもって、すぐに、あきらめずにヤングは、そのやくにんのじょうしの「サンダー」と、いう、おとこに、おんせんのことをはなしました。サンダーは「なかなかおもしろいはなしだ。もしそれがほんとうならおまえはこのくにのえいゆうになれるぞ。」と、いったのです。ヤングはすぐに「どうしてわたしがこのくにのえいゆうになれるのですか?」と、すぐに、といなおすと、サンダーは「じつはヤング、このくにのおうさまである、レイ12せいさまは、このくにに、あまりにもおおくのかいぞくや、どろぼうがおおいので、あたまをいためていらっしゃるのだ。がいこくからは``あなたのくにのうみに、ちかづいた、ふねは、かえってこない、いったいどうしたことなのだ``と、いう、といあわせがさっとうしているのだ。これはこのくにの、かいぞくどもが、がいこくの、ふねを、おそって、のっているひとびとをみなごろしにし、きんぴんを、うばっているにちがいないのだ。しかし、かいぞくどもも、なかなかりこうで、しょうこをのこさないのだ。くわえて、こくないでは、ごうとうさつじんじけんが、ひんぱんにおきている。こんな、じょうたいでは、おうさまも、あんしんして、よるもねむれないのだ。そして、こんなげんじょうを、なんとか、かいぜんして、かいぞくや、ごくあくにんのいない、こくみんが、あんしんして、せいかつできるくにを、つくりたいと、かんがえていらっしゃるのだ。しかし、かいぞくや、ごくあくにんどもの、けんきょりつは、ひくいのだ。へいたいのかずも、ふやしてたいおうしているのだが、さっぱりこうかがあがっていない。そんなわけで、おまえがいったことがほんとうなら、うそをいっているひとでも、すぐにわかるだろう。そうすれば、おおくのものを、つかまえることができるのだよ。だから、えいゆうになれる、ということだ。」と、いったのです。ヤングは、このはなしをきいて、なんだかこわくなってきました。そして、こころのなかで「もし、じぶんの、かせつ、がまちがっていたら、おうさまによって、ぎろちん、にかけられて、しょけい、されるのではないか。」と、おもったのです。そんなことをおもっていると、サンダーが「わたしが、このことを、おうさまにはなしておく。あした、また、この、ろうや、のまえに、あさの9じに、きなさい。」と、いったのです。ヤングは、はなしがどんどんとすすんでいったので、ますますこわくなってきました。しかし、ここまできたいじょう、はらをきめなければならない、とかんがえました。そして、やど、をさがして、あしたにそなえることにしました。
ゆっくりとやすんだヤングは、やくそくのじかんに、ろうや、のまえにいきました。そうすると、な、な、なんと、そこには、おうさまと、へいたいが、千にんと、おうさまのせわがかりが、百にんいたのです。おうさまは、うまにのって、ヤングのくるのをまっていました。あまりの、ものものしさに、ヤングはびっくりしてしまいました。そして、サンダーが「ヤング、まず、おうさまにあいさつしろ。そして、おうさまが、おまえにはなしがあるそうだ。」と、いいました。ヤングはすかさず、おうさまにあいさつしました。そうするとおうさまが「おまえがヤングか。サンダーから、はなしはきいた。おまえのはなしがほんとうかどうか、きょう、ひとりのごくあくにん、の``ワルーダ``と、いう、おとこを、ろうやからだして、おまえのむらのやまおくの、おんせんにれんこうして、おまえのはなしが、ほんとうかどうか、じっけんすることになった。おまえも、すぐにしゅっぱつのじゅんびをしろ。」と、いきなりおっしゃったのです。やんぐは「はい。おうさま、わかりました。わたしはすぐにしゅっぱつできます。」と、いいました。そしてサンダーが「ヤング、おれといっしょにあるいて、おうさまに、みちあんない、してくれ。」と、いいました。ヤングはすかさず「はい。わかりました。」と、いいました。そして、ろうや、から「ワルーダ」と、いう、なまえのひとりのごくあくにんが、だされ、へいたいの、げんじゅうなごえいのもとに、れんこうされて、おんせんに、しゅっぱつしたのでした。この「ワルーダ」は、ごうとうさつじんで、10にん、ころしている、しけいしゅうでした。へいたいの、たいちょうのこえが、けたたましくあさのまちにひびきました。「さぁー、もろども、しゅっぱつだぁー」と。そして、へいたいが「おー! おー!・・・・」と、さけびました。ヤングは「もう、どうすることもできない。もし、このごくあくにんを、おんせんにいれて、おんどがさがらなかったら、おれのいのちを、おうさまにさしあげるしかない。」と、ふたたび、はらをきめたのでした。
ふつかばかり、のはらにとまって、ようやく、もくてきち、のおんせんにつきました。つくとすぐに、おうさまが「なかなかいいおんせんだ。」と、いいました。おんせんは、ヤングがさいしょにはっけんしたときとおなじく、ゆげをだしていました。そして、おうさまが「みなのもの、すこしやすんでからじっけんをする!!」と、めいれいをだしました。そんなおうさまのめいれいをきいた、へいたいたちは「おー! おー!」と、いってそれぞれやすみました。
しばらくやすんでいたヤングは、おうさまに「このちかくに、ぜんこくに、しめいてはいされている、ごうとうさつじんはん、のかくれががあります。まえに、おんせんにはいっていたら、このはんにんたちがやってきて、おんどが、きゅうげきにさがったので、あわてておんせんからあがったところを、あとをつけてはっけんしました。」と、ほうこくしました。おうさまは「でかしたぞ、ヤング。それでは、へいたいを百にんつれて、かくれがまでいってきて、つかまえてこい。」と、めいれいしました。ヤングは、おうさまが、へいたいのなかからえらんだ、せいえいぶたい百にんをつれて、まえにいったことのある、かくれがにむかいました。
そして、かくれがにつくと、3にんの、ごくあくにんたちは、かくれがで、さけをのんでいました。えんかいをはじめていて、べろんべろんに、よっぱらっていました。そして、きゅうに、そとがさわがしくなったことにきづいた、ごくあくにんの、ひとりが、かくれがの、ちいさいあなから、そとをみました。そして、こしをぬかしてしまいました。「おやぶん!! まわりは、へいたいでいっぱいですぜ!! もうおわりだ!!」と、さけんだのです。と、そのしゅんかん、へいたいが、かくれがを、きゅうしゅうし、3にんを、つかまえてしまいました。ごくあくにんの3にんは、いったいなにが、おきたのか、さっぱりわかりませんでした。
ごくあくにん3にんを、つかまえてきたヤングは、すぐに、おんせんのところへかえり、このつかまえてきた3にんを、おうさまにさしだしました。そして、おうさまは「このものどもは、かねのためなら、ひとをころすことなど、なんともおもわない、ちょうごくあくにん、なのだ。」と、いいました。そしてすかさず「ヤングよ、ほんとうにでかした。ほめてつかわす。」と、いったのです。おうさまにほめられたヤングは「もったいないおことばです。」と、いってうしろにさがりました。そんなことをいったりしているあいだにも、ごくあくにんの3にんは「いったい、ここでなにがおきているのだろう?」と、いうような、ふしぎなかおをしていました。
そうこうしているあいだに、いよいよ、このおんせんの、じっけんがはじまろうとしていました。おうさまが「ろうや、からつれてきた、ごくあくにんの、ワルーダを、すぐにおんせんにいれるのじゃ!!」と、いう、めいれいがくだりました。サンダーが「はい! おうさま、わかりました!」と、いって、ろうや、からつれてきた、ごくあくにん、ワルーダをはだかにして、おんせんにいれました。なんのせつめいもうけていなかった、ワルーダは、なにがなんだかさっぱりわかりませんでした。それでもワルーダは、うれしそうに、おんせんにつかりました。ヤングは、はたして、おんせんのおんどが、さがるかどうか、しんぱいで、しんぱいで、たまりませんでした。そんなことをしんぱいしていると、なんと、おんせんのおんどが、みるみるうちにさがってきました。これにおどろいた、ごくあくにんの、ワルーダは「きゅうに、おんどが、さがってきあんしたぜ。」と、サンダーにいいました。そしてつづけて「このままはいっていたら、さむさで、しんでしまいますぜ。」と、いいました。すかさずサンダーは「よしわかった。おんせんからでていいぞ。」と、いいました。そして、ワルーダは、おんせんをでて、すぐに、ふくを、きました。それをみていたおうさまは「ねんのために、ヤングもはいってみろ!」と、いったのです。ヤングは「おうさま、ほんのすこしおまちください。おんせんのおんどが、じょじょにあがってまいります。てきおん、になりましたら、すぐにはいります。」と、いいました。おうさまは「そうか。それではすこしまつとしようか。」と、いいました。そしてしばらくすると、おんせんのおんどが、ヤングのいったとおり、まえの、やく43どのてきおんに、もどりました。すかさず、ヤングは、おんせんにはいりました。ヤングが、すこしながくおんせんにはいっていても、おんせんのおんどは、さがりませんでした。これをみていたおうさまは「よし、このじっけんは、ヤングのいったとおりのけっかになった。このおんせんのなまえを``よなおし、おんせん``と、めいめいする。そして、ここに、せんもんのやくしょをつくり、ぜんこくから、かいぞくや、ごくあくにん、とおもわれるものたちを、このおんせんにひとりずついれて、うそをいっているかどうか、みきわめることとする。そして、このやくしょの、そうせきにんしゃをヤングとする。きょうから、ヤングは、バイキングおうこくの``ごくあくにん、ぼくめつ、たんとうだいじん``に、にんめいする。ヤングよ、こころして、このくにのためにがんばってくれよ。」と、いったのです。そしてすぐに、おうさまは「ヤングよ、わたしのこのかんがえをうけてくれるか。」と、いったのです。ヤングは「こうえいです。みをこ、にして、がんばります。」と、いったのです。
そんなことがあってから、すうじつご、おんせんのところに、しんやくしょである「こころ、けんさじょ」の、けんせつがはじまりました。千にんは、しゅくはくできる、しせつもかんせいしました。はじまって2ねんで、かんせいしました。このしせつのけんせつで、こようにも、こうけんすることができました。そして、ぜんこくから、おおくのかいぞくや、ごくあくにん、とおもわれるものがおくりこまれました。このしせつのまわりは、にげられないように、たかい、さくも、もうけられました。そして、じょうじ2千にんのへいたいが、じょうちゅうしていることとなりました。そして、その、そうせきにんしゃ、となった「ヤングごくあくにん、ぼくめつ、たんとうだいじん」の、しきのもと、まいにちまいにち、ひとりずつおんせんにいれて、ほんとうの、はんにんを、みつけるさぎょうにおわれたのでした。ぜんこくの、かいぞくや、ごくあくにん、とおもわれるひとびとには、おうこくから「いいおんせんがあるから、むりょうで、とまりにいきませんか。」と、いうふれこみであつめられたのです。なにもしらないそんなひとびとは、おんせんにはいるまえに、たんとうやくにんから、かならず、しつもんされる、こうもくが、ありました。それは「あなたは、ぜんにん、だとおもいますか? それとも、あくにん、だとおもいますか?」と、いうしつもんだったのです。ここにおくりこまれた、ぜんぶのひとびとは「はい。わたしは、ぜんにんです。」と、こたえて、おんせんにはいっていきました。そして、そのけっか、ほとんどぜんぶのひとびとは、おんせんにはいって、すぐに、おんせんのおんどが、さがるけっかになりました。そして、おんどがさがってしまうことにびっくりして、すぐにおんせんからあがり、そのまま、ろうや、にいれられてしまいました。
そんなじょうきょうのほうこくをうけた、おうさまは「にんげんは、あいてが、しらないとおもうと、しらばっくれるどうぶつだ。そして、かんたんにうそをつくどうぶつだ。」と、つくづくおもいました。そして、そのことをこころにきざんで、おうこくを、おさめていきました。こくみんも「わるいことをしても、けっきょくは、とらえられて、ろうやに、いれられるのだから、わりにあわない。」と、わかったので、わるいことをするひとは、どんどんへっていきました。そのけっか、このおうこくには、かいぞくや、ごくあくにんが、ほとんどいなくなり、こくみんが、あんしんできる、すばらしい、おうこくになりました。そして、おうさまは、おうこくのなまえを、バイキングおうこくから「ノルホルムおうこく」と、へんこうしました。そして、このおうこくは、ぎょぎょう、のうぎょう、りんぎょう、しゅこうぎょう、などの、しょさんぎょうが、はったつして、すえながくさかえました。しかし、なぜ、おんせんが、ぜんにんと、あくにん、をみきわめることができるかは、だれもえいきゅうにわかりませんでした。 おしまい
あなたは、このおんせんにはると、おんどがさがるほうですか、それとも、おんどはそのままのほうですか。 |